Nepal faceネパール/タイ旅行記 …前 | 続く…
タイの首都バンコク

 タイは、首都のバンコクの交通渋滞が有名な、東南アジアきっての高度成長を遂げた国です。昭和40年代から50年代前半の日本を思わせるような活気があふれています。そして、タイは観光の国としての側面も非常に大きなものです。地形などの観光資源はあまりないのですが、寺院を数多くかかえ、独特の文化、料理などを有するタイは、世界有数の観光国と行って差し支えないでしょう。町中のどこでも両替を営む銀行が目に付きますし、非常に安価な宿から、豪華ホテルとして世界的に有名な「オリエンタル・ホテル」まで、その選択の幅の広さは大したものです。(もちろん、お金がない人でも結構な贅沢ができるという点が一番いいんですけどね)

 バンコクは、その昔東洋のベニスと呼ばれたこともあるそうです。いまは、ほとんどその面影はなく、チャオプラヤー川の渡し船や狭い運河を通るバス代わりの船にその当時の面影がうかがえます。ちょっと朝早く起きれば地元のツアーで、小型の船に乗って商品のやりとりを行う水上マーケットの見物もできます。ちょっと町を離れれば、まだまだ古き良き時代が残っているというのが、タイの魅力の一つでしょうか。

 誰しも感じるであろうタイの魅力は、優しくも、いい加減な、国民性のタイの人々です。「マイ・ペン・ライ」(気にするな)という言葉が、いつでも出てくるタイの国民は、人生を楽しく活きる達人がたくさんいます。家族と、友人を大切にする国民は、いつも明るく楽しそうです。(もちろん、いつもそんなわけではないのですがね)

 南国のタイの首都バンコクは、冬でも最高気温が30度程度になります。最初にタイに行ったときは、機内のアナウンスで気温31度でした。これが真っ昼間であれば、そんなもんか…ということなのでしょうが、深夜12時頃に到着した時にこれですから、夏の厳しさは推して知るべし、なのかもしれません。実際、乾季のはずなのに、あまりの暑さに参ったのでした。でも帰る頃には、非常に心地よくなってしまうのです。
 タイの料理としては「トム・ヤム・クン」が有名です。エビ(クン)入りの辛くて酸っぱいですスープ(トム・ヤム)です。

 タイでは、前回は「ソル・ツイン・タワーズ」というホテルに宿泊しました。これは92年開業の比較的新しい中級ホテルです。タイの若者の集まる繁華街サイアム・スクエア(サヤームスクェア、と呼ぶと通?)から空いているときなら5分くらいの距離にあります。ふつうの混み具合のバスで15分くらいです。ちょっと無理すれば歩けます(ってちょっと無理かな)。ホテルの周辺にはほとんど店もなく、高速道路の建設予定地がホテルの前にありますが、まだ家が数多く残っている、というこれから発展しそうな土地です。バンコク最大の鉄道駅、ホアランポーン駅からゆっくり歩いて30分程度のロケーションです。駅からは実際に歩いてみました。ディスカウントではかなり安く出回っていますし、部屋は広く落ち着いた感じですので、おすすめします。便利なところがいい、という人には全く向いていませんけど、まぁ、トゥク・トゥクでも捕まえればいいと思います。
 原則ツインの部屋で、キングサイズのベッド、大きめのテレビ、広めのバスルーム、大きくしっかりした造り付けでないデスクなど、なかなかの設備です。

 今回は、ちょっと豪華な前回とはうって変わって、(書くの恥ずかしいけど)マレーシアホテルに宿泊しました。1泊4,000円くらいの、ランクとしては下の上(?)程度のホテルです。一般のツアー等では(ランクが低すぎて)泊まれません。タイのまともな安宿?の代表格です。まともでない安宿の代表格は、ホアランポーン駅の近くにあるジュライホテルか、楽宮旅社ですが、これは近くを通ったことがあるだけで、どんなところかは未だに知りません。昔ながらの怪しいタイ、を満喫できるそうなのですが。
 マレーシアホテルは、バンコクの南東にあり、繁華街からちょっと離れた周囲に安宿や旅行会社がたくさん集まっている界隈にあります。というか、マレーシアの周辺にこうしたバッグパッカーの旅行者を受け入れる施設や会社が次々とできてきたのでした。タイの発展とともにこうした界隈はやや停滞気味ですが、今回の旅行では、まだまだがんばるマレーシアホテル周辺という印象でした。
 マレーシアホテルは、連れ込み宿的な感覚もあるとかかれているガイドブックも多いので一般には奨めにくいのですが、居心地はわりとふつうでした。部屋も古さは否めませんがまずまずでした。もちろんちゃんとエアコンもテレビもありますし、部屋の広さも十分です。


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