ネパール/タイ旅行記
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ターゲットは海か山 〜どこへ行こうか〜
東南アジアの旅行先として、思いつくままに挙げますと、タイ、香港、台湾、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシア、インド、ネパールなんかがあります。(バングラデシュとか抜けているところがあったらごめんなさい)
東南アジアには、交通が不便な地域がまだまだ多いのですが、ここ数年でかなり改善されてきました。特に94年9月の関西国際空港の開港に伴って、便利な直航便が就航したベトナムやネパールなどは、いままでですととても行きにくい国でしたが、大幅に改善されました。たとえば、数年前のベトナムは旅行先としては非常に高くつくところで、添乗員がつくような旅行ですと、12日間程度でなんと50万円もしたように記憶しています。まぁ高いツアーなんてたくさんあるわけですが、そんな値段でも通用していたというわけです。ベトナムのホー・チ・ミン・シティ(旧サイゴン)は町並みの美しさと、東南アジア独特の混沌とした雰囲気があり、非常にひかれたのですが、今ではJALが直行便を飛ばしていたりしますので、これは次回以降でもいいかな、と思ったのがパスした理由です。
タイは、一昨年の旅行で首都のバンコク(バンコクという名前だけでなくクルンテープ、というもう一つの名前を知っていますと、通、ですよ。本当はもっとうんと長い名前らしい「クルンテープ・マハナコーン…」というのですが)とパタヤというマリンリゾート(っていえるかどうか怪しいところ)へ行ってきました。
タイは敬虔な仏教国でして、バンコクの数々の寺は見応えのあるものが多く、とてもいい旅行でした。
パタヤ、というバンコクから200キロくらい南に行ったところにあるビーチは、ベトナム戦争当時からのちょっと怪しげなオープンバーが建ち並ぶ怪しいリゾートでして、これまたそうした怪しげな雰囲気を堪能することができました。すでに近くのビーチは非常に汚染されていてきれいではないのですがね。え、ネパールですか? そうそう、ネパールですね。
そうですねぇ。今回の旅行先に決めたネパールは、タイ旅行の続編(失礼)として、ネパールの立派なストゥーパと呼ばれる仏塔のある寺院を見たい、ということと、ヒマラヤの山を眺めながらゆっくりしたい、というのが目的でした。この単純な目的が果たせたかは、これからの旅行記を読んでいただくとしましょう。なんせ、いまは旅行の3週間前。うまく行くのかどうか、さっぱりです。
と、書きましたが1週間前になりまして、多少なりとも準備は進んできました。まぁ、最低限必要なパスポートと航空券は確保しましたし、クレジットカードもトラベラーズチェックも用意したし旅程のチェックもしました。
ネパールにひかれた理由のうち、最大のものは、きっとすてきな自然環境と、そしてきっと誰でも歓迎してくれるというおおらかな国民性ではないかと思います。とにかく、行ってみたい。そういう気持ちにさせる何かが、いったい何なのかを見つける旅になりそうです。
そうそう、旅の準備のBGMは当然(?)ゴダイゴの「カトマンドゥー」です。(CD文庫として廉価で発売されています。日本コロムビア発売 COCA-11879 税込み1,500円。初版は1980年)往時のカトマンドゥがちょっとだけ見えかくれするようなアルバムです。日本語バージョンと英語バージョンの2つが収録されています。シングルカットされている曲名が「カトマンズ」だったためか、曲名は「カトマンズ」でアルバム名は「カトマンドゥー」です。(シングルカット曲の方はゴダイゴシングルコレクションに収録されており、日本コロムビア発売 COCA-12123・4です。税込み3,500円。33曲収録されています。)ネパールの空港は、カトマンドゥにあるトリブヴァン空港が最大です。ネパールには滑走路をはじめとしてすべて砂利道の空港もあるそうです。関西国際空港からは毎週2便が往復しているのですよ。関空とトリブヴァン空港、この関係はちょっとすてきです。実際に関空からの直行便で来た、という人に旅の途中で何人も出会いました。
ネパールは、ヒマラヤ山脈を背景にして、インドと密接な関係にあります。そして、チベットからの難民を数多く受け入れている国でもあります。(ちなみに、チベット仏教の精神的指導者といわれ、チベットの首都ラサから亡命したダライ・ラマはネパールではなくて、インドの北部にいます)
ネパールは、東南アジアの例に漏れず、雨季と乾季を持っています。4月頃から雨が降りはじめ、10月くらいまでが雨季です。そのあと、11月から3月くらいまでが乾季で、旅行に適しているのは、冬の乾季なのです。冬は、空気もより澄んで、きれいにヒマラヤの山々が見えるようになります。曇っていれば、いかにヒマラヤの麓とはいえ、ヒマラヤの霊峰を拝むことは難しいのです。
ネパールの道は、大きな道はほとんど舗装されていますが、メンテナンスの状況はあまりよくありません。そのため、乾季のネパールの村々は走り抜けるバスの舞いあげる砂埃で大変なものです。バスは、屋根に荷物を載せているのは当然で、時には人が乗ることもあります。長距離の移動はもっぱらバスが使われます。鉄道は、南部のごく一部に20キロ程度あるのですが、山国の側面の強いネパールではバスが安価で便利な交通手段になっています。なお、航空網も発達しており、国内線を運行する航空会社は4社ほどあります。国際線はネパール随一の航空会社であるロイヤル・ネパール航空が運行しています。国際線は、タイ、バングラデシュ、ブータン、インドなどと結ばれています。アジアのハブ空港であるタイとは、日に2便が運行されています。タイからはタイ国際航空が就航しています。
Nepal/Thai trip '95. …前
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