ネパール/タイ旅行記
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続く…
3日目 3月6日(月)
ヒマラヤの国、ネパールへ/1 (3月6日(月)執筆)
いよいよ、ヒマラヤの国ネパールの首都カトマンドゥへの旅立ちです。
カトマンドゥ行きTG311便のA300機は順調に上昇を続け、現在は水平飛行の状態になりました。シートベルト着用サインが消えるやいなや多くの人がお手洗いに向かったのは、なんででしょうか。(タイ料理の食べ過ぎ?)
窓の外、遥か下方には、タイの平野が広がっています。天気は薄曇り、といったところです。タイと日本の時差は2時間。ネパールと日本の時差は3時間15分です。すでに腕時計はネパールの時刻に合わせ、1時間15分遅らせました。ネパールの時刻でいま10:17です。
スチュワーデス、スチュワートによるドリンクサービスがまわっています。なにを頼もうかな。トマトジュースにでもしてみようっと。
タイの空港では、ゲートごとに待合室があり、待合室への入室時にボーディングチケットを切り取り半券だけにしてくれます。日本向けの便の時には、「あなたはだれかからものをもらいましたか?」など麻薬関係(と思われる)質問を日本語でしてくる空港関係者が待ちかまえているのですが、カトマンドゥ行きの待合室にはいませんでした。待合室にクレジットカードの国際電話があったので、なんとかつなごうとしたのですが、キャリアをつかんでくれないので、数回で断念。せっかく間に合わせようとして書いたのに残念でした。
NIFTY-Serveにつなげられなかったのは、公衆電話の数が少なくて、どこも混んでいたのです、というのがいいわけ。仕方がないので、バッグの陰に隠して充電していた、なんて、それは秘密です。(なつかし〜〜〜)
Benjamin (=^o^=)
ヒマラヤの国、ネパールへ/2 (3月6日(月)執筆)
機内でちょろちょろ書いています。
日本人旅行者がやはり何人もいまして、となりの席の方はNさんという女性です。アメリカの学校の人と一緒にロサンゼルス→ソウル→バンコク→カトマンズと乗り継いできたそうです。大変だなぁ。TGのサービスはとても良かったと言っていました。ヒマラヤのトレッキングをする予定だそうです。
3つくらいまえの席にはAI(エア・インディア、エーアイじゃないのです)で来たという女性3人グループがいます。待合室の国際電話でタイ国内の電話をかけようとして苦労していました。どうやら国内の電話はかけられないみたいです。ゲートの付近にはタイ国内の公衆電話が1つしかないのです。AIのチケットのリコンファームをしたいと言っていましたので、とりあえずカトマンドゥでやったらどうか、と言っておきました。AIの事務所はあったかな?(帰国後注:カトマンドゥの町中にAIの事務所があります)
起きている人が何人もいるに、残念ながら:-)まえの席の人がめいっぱいシートを倒しているので、ちょっとつらいです。カトマンドゥ行きの飛行機はほぼ満席状態です。いま、ピーナッツをもらいました。コーティングされていておいしい。
前方のディスプレイによれば、ラングーンの手前の上空、高度31000フィートです。時速538マイルで飛行を続けています。と、スタートレックがはじまりました。一番新しいものでしょうか。窓も開いているところが多いし、機内は照明もついてしっかり明るいんですけどね。
カトマンドゥの空港は、トリブヴァン国際空港という名前の空港で、市街の東方数キロのところにあります。着いてびっくりな空港のはずなので(?)、楽しみにしています。感想は後ほどです。ネパールの入国には、ビザとして写真1枚と15ドルの現金が必要です。あらかじめ日本でビザをとることも可能ですが、団体旅行でない限り、トリブヴァン空港でビザをとるのが普通、とのことです。
トリブヴァン空港では、ネパール国内での飛行機を予約しなくてはいけません。フライトスケジュールは、NIFTY-ServeのOAG(Official Airlline Guide)で調べておきました。日本発の飛行機の情報は旅行雑誌等で入手可能ですが、日本発以外の航空スケジュールを調べるのはなかなか大変です。OAGは料金が高いものの、お役立ちなサービスです。ネパール国内にはいくつかの4社の航空会社があります。関西国際空港(KIX)にも乗り入れているRA(Royal Nepal Airline、ロイヤル・ネパール航空)はじめ、3Z(Necon Air、ネコン・エアー)、7E(Nepal Airways、ネパール航空)、E2(Everest Air、エヴェレスト・エアー)の4社があります。
カトマンドゥ(KTM)→バイラワ(BWA)へは、水・金が3便、他は2便が飛んでいます。明日は火曜なので、2便です。どちらかはとれるでしょうか?
宿泊先も、泊まりたいというところは決めてあるものの、実際にどこに泊まるのかは、そのときの気分次第にしようと思っています。とにもかくにもカトマンドゥに到着してからですね。
Benjamin (=^o^=)
ヒマラヤの国、ネパールへ/3 (3月6日(月)執筆)
トリブヴァン空港到着の15分前まで、下の風景は平地が続いていたのに、急に丘になったと思うやいなや、険しい山脈が東西に走りはじめました。山々の尾根には畑と石造りの家々が見られ、谷には、洪水の跡のようなものが茶色い姿を現しています。
あと、到着まで5分というのに山しか見えないのです。それでもA300はぐんぐん高度を下げ、時折急加速(こ、怖い…、失速したりしないんだろうな?)したりしています。ある山を越えたときに、家がたくさん斜面に並んでいるなぁ、と思ったら、どうやら盆地に入ってきました。カトマンドゥの盆地のようです。到着まであと2分。
TG311便
斜面だったものはすでに平地のようになっています。自分勝手に思っていたよりも盆地は広く、まぁ、長野の盆地よりは狭いかも、とか思ったりしました。 陸上競技場の形をした煙突のある土色の設備が何ヶ所も目に付きました。これって、何だったんだろう?(帰国後注:どうやら煉瓦工場らしい)
さて、民家の上をかすめるようにして、小高い丘の上の空港に着地です。大きくピヨーン、とバウンドするようにして(うぇっ!こ、怖い…)無事着陸。右の方から小さく拍手をしている人がいました。そういえば、いつだったかなぁ、無事着陸できて何人もの人が拍手したことがあったのですけど、忘れてしまいました。
国内線の小さなターミナルがちょろっと見えましたが、それとは離れて、国際線のターミナルは思っていたよりもずっと立派なものでした。煉瓦造りの空港ターミナルビルはなかなか素敵です。
ターミナルにはいると、イミグレーションと両替があります。滑走路から空港ビルに入るとそこは2階になります。イミグレーションの方にはすでに長い列ができていたし、税関をすぎたところにある銀行は閉まっていることもある、ということで、のんびり並ぶことにしました。私の前の欧米人は「今日はすごく忙しい(のでとても時間がかかる)んだね」と嫌みを言っていました。10人ほど並んでいて、10分くらいかかったように思います。
Benjamin (=^o^=)
ヒマラヤの国、ネパールへ/4 (3月6日(月)執筆)
空港の銀行で、ネパール国内での費用として、TCで200ドル分をネパール・ルピーに両替したのですが、このときはちょっと少ないかなと思いつつ、ネパール旅行の常識を知らないBenjaminは結構失敗してしまったのです。(本当は50ドル分くらいでも十分であったかも…まぁ、なんだかんだでネパール・ルピーをもっていてもいいんだけど、TCでもっと多くのお金を持ってくるべきだったと思います。)
以前からそうだったのかもしれないのですが、中級以上のホテルでの支払いは、米ドル建て、または自国通貨(私の場合は円ですね)建てでないとダメなのだそうで、最初に言われたときは外貨が欲しくて勝手に言っているのかと(失礼)思ったのですが、政府の方針のようで、各取引銀行名でのポリシーが掲示してあります。ネパールへのお金の持って行き方はちょっと気をつけないといけないので、詳しくは別の機会に。
イミグレーションでは、VISAを持っている人と、VISAを持っていない人、そしてインド人とで、別のカウンターになっています。タイ発の便だけあってか、インド人のカウンターに並んだ人は、まったくいませんでした。VISAを持っている人、持っていない人でそれぞれ1つだけのカウンターがあり、これがまたなかなか進みません。VISAあり、という方が進み方が決して速くない、というのも困ったものです。
誰もなんにも、まったく説明してくれないのですが、記入用のカウンターにわら半紙のような紙がVISA申請用の紙で、これに書かないと入国できません。右上に写真を貼る場所がありますが、写真を渡せば係員がホチキスで留めてくれるので、手出し無用です。写真の大きさはどうでもいいみたいです。もっとも気をつけなくてはいけないのは、VISA申請費用で、これは、米ドル以外は受けてくれませんし、ちょうどの金額で払わないとお釣りが出ません。お釣用のお金がないわけでないのは明らかなのですが、決まりとしてお釣りを絶対出さないみたいです。ネパール・ルピーで支払うこともできないようで、私の前の人は30分も並んだあげく、「向こうへ行って銀行で米ドルに両替してこい」と言われていました。これは要注意です。なんでネパール・ルピーもダメなの?という素朴な疑問です。
イミグレーションを抜けた先に電話マークのあるところがあったのですが、一般の電話は故障中?で緊急連絡用のみ。どうやら、そういう国のようです。
Benjamin (=^o^=)
ヒマラヤの国、ネパールへ/5 (3月6日(月)執筆)
ちょっと待ちくたびれた銀行と、うんと待ちくたびれたイミグレーションを抜けて、階段を下り税関へ。ビデオカメラやコンピュータを持っているかとの質問があったので、コンピュータを持っていると答えると、メーカー名を聞かれてパスポートにAcerと記入されました。出国時にトラブルのもと(だれがネパールのAcerを持ち出すんでしょう?)になるようですから、これも要注意ですね。(帰国後注:特に出国時はチェックはありませんでした)チェックし終わったところで、チョークでなにやら記号を書かれます。きれいなバッグをお使いの方は、なにか別のおおきなバッグの中に荷物を入れておいた方がいいでしょう。チョークで力一杯書かれると、ちょっと消えません。
税関を抜けて出入り口の係員が荷物のチョークをチェック(しているかどうかは本当のところは不明)している脇をすり抜けて、ようやく外へ出ます。
出たすぐのところにツーリストインフォメーションがあります。そこの係員(?)とおぼしき人が「どこのホテル?」と尋ねてきます。とりあえず国内線の予約をしたかった私はカウンターの中の人に、「明日発の国内線の予約はどうしたらいいのか?」と尋ねると、町に出てエージェントか、航空会社のオフィスで予約しなさいとのこと、空港では予約できない(なんだそりゃ)というのです。(でもこれは間違いなく本当だったようです。)
致し方ないので、泊まろうと思っていたHotel Manangの名前を告げると、Manangの客引きの人、ラマさんがインフォメーションの人に呼ばれてきて、さっさと私を引っ張って車へ乗せてくれました。とりあえず乗せられた車はManangの車なので、間違いないので安心しつつ…。
整備された感じの高台の空港からリング・ロードと呼ばれるカトマンドゥの町を囲んでいる道路に緩やかな坂を下りながら出ると、すぐにネパールの町、という風景が広がっています。見かたによっては瓦礫(ガレキ)の家、というものも多いのです。そのリング・ロードをたくさんの車とバイクとオート・リクシャーが走っています。空港のすぐ右手にはゴルフ場が見えます。
途中から細い裏通り?に入り、ぴょんぴょん飛び跳ねながら車は進み、現王宮の北側を抜けて、ホテルに着きました、というならいいんですが、なんでそうなるのか不明ながら、「今日はホテルがお客でいっぱいなので、同じグレードのホテルに連れていく」というのです。なんじゃそりゃ、と思いつつも、気の弱い私は言われるがままに連れて行かれてしまいました。ホテル名を尋ねましたが、なんと言っているのかわからないホテル名で、不安は募るばかり。まぁ、部屋を見てから考えようと思いました。
Benjamin (=^o^=)
ヒマラヤの国、ネパールへ/6 (3月6日(月)執筆)
到着したホテルは、ノルブ・リンカ(NORBHU-LINKHA)というホテルで、比較的新しい感じのホテルです。部屋を見せてもらったところ、バスタブ付きのシャワーもあり、部屋も広く明るい感じで、Manangよりもロケーションは悪いものの、とりあえずOKということにしました。
最初の宿帳の記入で、支払いはどうするか?と尋ねられ、TCか、ドル現金で、と言われました。クレジットカードは4%ほどチャージを取る、というのです。(結局TCがなかったので都合によりとられる羽目になってしまった)その時はTCで払うつもりだったのですが、TCは航空券とポカラのホテルのクーポン代に変わる運命にあったのでした。(帰国後注:クレジットカードで4%ほどのチャージですが、ネパールではどこでもとるようです)
ホテルの人に航空券の購入をしたい旨伝えると、エージェントのE社を紹介してくれました。カトマンドゥ→バイラワの片道(72ドル)とポカラ→カトマンドゥの片道(61ドル)、そしてポカラでのホテル2泊(25ドル×2)を合わせて183ドルでした。TCで払ったので、手持ちのTCはゼロ。とりあえず、良心的で的確な対応でした。航空券は定価での手配でしたので、もしかしてホテルは多少ボラれているのかもしれません。
ホテルのクーポンはすぐに発行してもらい、航空券は発行まで30分ほどかかるという話でした。待っていても仕方がないので、周辺を散歩して、午後5時に受け取りにくると話をしていったん外へ出ました。
安いゲストハウスが連なるタメル地区(Thamel)の中心へ入ると、土産物店、ゲストハウス、レストランが軒を連ねています。5階建てくらいの建物が多く、狭い道幅と言うこともあってマンハッタンの裏通りを歩いている感じです。道はごく一部の裏通りを除いて舗装されていますが、あちこちに穴が開いていたりします。
ダルバール広場
タヒティ(Thahity)というちょっとした広場から、アンナプルナ寺院のあるアサン(Asan)を抜けて、真ん中に寺院のある池、ラーニー・ポカリまで出ました。そこから、南下して右折してニュー・ロードへ入り、旧王宮のあるダルバール広場へ向かいました。街の中心まで歩いて20分ほど。首都としては小さい街かも知れませんが、その街が持っているバイタリティのようなものは相当すごいです。ひとつひとつの交差点にある寺院や、建物の裏側にあるストゥーパなど、ちょっと歩いただけでもガイドブックに載っていないものがたくさんあります。
戻ってからチケットを受け取って、ホテルに戻り軽くシャワーを浴びました。お湯は十分に出ますが、水はちょっと飲めない感じです。ホテルのせいではなさそうです。(帰国後注:水道そのものが悪いみたいでした)
夜は、付近をふらふらと散歩して、ヒマラヤン・キッチン(Himarlayan Kitchen)というレストランで夜ご飯を食べました。ネパールの定食であるダル・バートのちょっと高級なもので、ダルという豆をすりつぶしたようなスープ、カレー、ご飯のセットです。100Rsくらいだと思いました。ご飯の量がものすごく多くて、腹一杯になってホテルに帰ってバタンキュー。おやすみなさい。
Benjamin (=^o^=)
Nepal/Thai trip
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