ネパール/タイ旅行記
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6日目 3月9日(木)
ポカラの高台から眺め (3月18日(土)執筆)
朝5時にモーニングコールをお願いして(といっても部屋に電話はないので起こしに来てくれるのです)、スター・ビールを飲んですっかり酔っぱらった私は早目に寝ました。
軽いノックの音で目を覚まして、5:30にホテルを出発しました。町中真っ暗なポカラの町中を車は進みます。暗い道をどこへ行くのか歩いている人が何人もいました。どこへ行こうとしているのかはわかりませんでした。
町を北上してかなり走りました。ポカラの町は意外と大きいようです。道を左に曲がって急に山道をのぼりはじめました。まわりはまだ真っ暗です。今向かっているのはサランコットという丘です。ポカラの湖の北側にあるこんもり高い山で、ヒマラヤの眺めがいいところです。途中まで舗装した道が続き、その上も道路工事の真っ最中です。サランコットを登っていくうち、空がほのかに明るくなってきました。ほどほどのところで車を止めて、後は歩いて登ります。すでに6時を回っています。ガイドと一緒に山道を行きます。道はきれいに整備されているので、本当にお気軽なハイキング気分ですね。30分ほど登ると頂上が見えてきました。展望台のような建物が見えて、すでに人もいるようです。
アンナプルナ
小さなレストランがあるところから石段を上って、頂上に出ました。目の前に少し霧のかかったマチャプチャレ(6993m)が見えます。アンナプルナ連峰がそびえる真ん中に険しいマチャプチャレの素敵な眺めです。アンナプルナ連峰でもっとも高いのは、アンナプルナIで8091mです。マチャプチャレの左方にそびえていますがあまり高い、という感じではありません。マチャプチャレの右側には、アンナプルナIII(7555m)、アンナプルナIV(7525m)と続いています。展望台の屋根には梯子がかけてあります。屋根に登ると朝日が右側からさしてきて、いい気分です。背後にはポカラの湖、ペワ湖が輝いています。思っていたよりも大きな湖でした。
3月ともなると乾期のシーズンをちょっと過ぎているので、霧がかかりやすいようなのです。今日の眺めはベストとは言えないのですが、十分に楽しめました。いい季節にまた来てみたいと思います。マチャプチャレの眺めを満喫した後、先ほどの小さなレストランでミルクティーを飲みました。
Benjamin (=^o^=)
ポカラ観光/1 (3月18日(土)執筆)
ガイドのゴネス君にお願いして、サランコットの丘の北側にあるチベット村と、マヘンドラ・グッファという鍾乳洞を回ってもらうことにしました。
チベット寺院
ポカラの町からはだいぶ離れたところにチベット人の集落があり、大きな寺院があります。とても大きなマニ車が寺院の右側にあります。大きな梵鐘以上の大きさでしょう。たくさんの僧侶が修行?の真っ最中でした。寺の入口ではおみやげ売りのおばさんが見ていかないか、と声をかけてきました。
マヘンドラ・グッファは実はまったく期待していなかったのですが、せっかく車も借りているので行くことにしました。入場料10Rsを支払い洞窟へ。入口がとても大きい洞窟で、鍾乳洞も大きく外気がたくさん入っているため見るべきものは特にありません。中にはいるとちょっと暑いくらいでした。ううむ、残念。天井が非常に大きな石でずっと奥まで続いていています。やっぱりポカラはなにもしないでボーッとしている方がいいみたいです。
町に戻ってきて、懸案のポカラ→カトマンドゥの航空券を買いに行きました。ネパール航空のオフィスで、「いっぱいだよ」というところを調べてもらい1席だけ空いていたので予約を入れてもらいました。その場で予約用紙の18番目に記入してもらい、手書きで発券してもらいました。どうやら無事に帰ることができそうです。
Benjamin (=^o^=)
ポカラ観光/2 (3月18日(土)執筆)
ホテルに戻ってから、近くのレストランで朝食をとり、自転車をレンタルしました。1日45Rs。ちょっと高かったかな。でも、自転車は快適でした。
ポカラの夕暮れ
キャンセルだよ、といわれている航空券が気になったので空港へ行ってみることにしました。問題の航空会社のカウンターはまだ便がなくてしまっていて、別の会社のカウンターの人に相談するとまったく分からない様子です。事務所に連れて行かれて、電話までしてくれたのですが、オフィスに繋がらないということでした。
空港近くのツーリスト・インフォメーションで事務所の場所を尋ねて、空港から自転車で3分ほどのところにある事務所へ行きました。尋ねると、確かにその便は運行していないそうです。ほっとしたというかなんというか、複雑な気持ちです。カトマンドゥのオフィスで払戻をしてくれる、という旨を航空券に書いてもらって一段落しました。
ペワ湖の湖畔に戻って、湖畔のレストラン、ブーメランでBUFF(水牛)のステーキを食べました。まずまずかな。眺めがとても良いレストランです。おすすめします。昼はゆったり過ごせますし、夜は生演奏をやっていると思います。
ボートを借りて(2時間160Rs。相当高いような気がする)、ようやく湖へ漕ぎ出しました。いわゆるふつうのボートかと思っていたのですが、大きめのボートでパドルをひとつだけ。漕ぐには相当コツが必要です。ふたりいるといいと思うのですが、ひとりだと方向を定めるのも苦しいのでした。ちょっと岸からの風があるな、と気にはなりましたが30分ほどボートの上でうたた寝をしました。近くを通り過ぎたボートの人が声をかけてきたので起きてみると、湖の真ん中近くまで進んできています。帰すまでは1時間あるので、大丈夫だろうとゆっくり漕ぎ出しましたが、なかなか岸に近づきません。結局時間ぎりぎりになって岸に無事到着しました。ボートって風でかなり流されるものなのですね。
Benjamin (=^o^=)
インド映画「KARAN ARJAN」 (3月18日(土)執筆)
夕方、ガイドのゴネス君に映画に連れていってもらいました。ネパール映画をやっているかと尋ねたのですが、たまたまか、見たい映画がなかったのか、インド映画を見ることになりました。映画館はまわりの建物とくらべるととても大きいのですが、特になにも書いていないのです。もちろん英語はなし。切符を買って、シャッターの隙間から中にはいると、すでにたくさんの子供たちが入場できるようになるのを待っています。中に入ると、割とふつうの感じです。よくシートが壊れているのはご愛敬でしょうか。後の方の席に座りました。
とくに前触れなしにいきなり映画ははじまりました。題名は出ず、のっけかからなにやらミュージカル。言葉は何語なのかは(知識がないので)わかりません。ヒンディー語系の言葉なのでしょう。字幕はなしです。30分近くしてから、ジャジャーン、という音楽とともにタイトル「KARAN ARJAN」が出ました。
美しい母親のふたりの息子、KARANとARJANは、母を慕って楽しいミュージカルな日々。ところが母を捕らえる悪の一味がおり(どういう関係か不明)、一味に対抗して戦いを挑むのだが、ひどい目にあい、とうとう太刀で切り殺されてしまうのであった。嘆き悲しむ母親は神に祈りづづけ、そして願いは成就した。なんとそのとき生まれたどこかの子供がKARANとARJANの生まれ変わりとなって転生したのである。
(ここまでプロローグ、長いでしょ)
KARANとARJANは、生まれつき武芸に秀でていたが、友人などにいじめられると、前世の八つ裂きの記憶が呼び起こされて、ムキになって対抗してしまうのであった。ハンサムなKARANとARJANは、それぞれ美しい娘に見初められ(?)、ミュージカルな彼女らが迫ったあげく、それぞれにミュージカルな恋に落ちるのでありました。
(なんとここでインターバル!)
(どういう経緯か忘れたが)KARANとARJANが出会い、ともに同じ前世を持つということがわかってきた。そして前世の母親のこともわかったのである。
悪の一味のひとりを味方に付けた彼らは、(三枚目役者の)友人とともに悪の一味をやっつけるのであった。という話でした。10曲近くの素敵なミュージカル音楽と、激しいまでのダンス!シネマスコープならではのカメラワークと、クレーンを多用したダイナミックな移動。噂には聞いていたインド映画のすごさを目の当たりにしてしまいました。
6時からはじまった映画も、途中10分の休憩を挟んで、終わったら9時でした。真っ暗な町を皆は歩いて帰ります。流しのタクシーをつかまえて、ホテル近くのレストランへ行き、餃子のようなモモや、カレーを食べつつ、ビール(サン・ミゲル)を飲みました、ネパールのビールではこれが一番おいしいですね。
Benjamin (=^o^=)
Nepal/Thai trip
'95. …前
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