朝食をクオリティ・ホテル・ピンナックルで食べてから、タクシーでドン・ムアン・国際空港へと向かいました。道路が空いている朝の時間でしたので、30分もかからずに到着。高速料金20バーツと30バーツを料金所で都度支払いました。メーターの料金表示は114バーツでしたが、チップ込で140バーツにしました。
10:30発のTG(タイ国際航空)便でカトマンドゥに向かうことになっています。日曜日の今日は、ブータンのドゥルック・エアー(KB)がバンコクから出発する日で、10:15発です。TG便の出発まで時間に余裕があったので、ドゥルック・エアーのチェックインカウンターも覗いてきました。まだカウンターのチェックインがはじまっていないのか、列がまったく進まずにずーっと待たされている感じの人が何人かいて、その後ろにテレビやビデオやの電化製品が積まれたカートがいくつかとまっているというくらいでした。
タイ国際空港の |
TGのチェックインカウンターに入る前に、航空会社に預ける荷物だけX線のセキュリティチェックを受けます。セキュリティチェックを受けた印として、オレンジ色のひもが掛けられます。機内持ち込みの荷物は、ここではX線チェックは受けず、ゲート手前のところのチェックだけでいいようです。
TG便のチェックインはスムースに進み、すぐにタイ出国のパスポートカウンターへ並びました。タイへ入国するときもそうなのですが、出国カウンターはたくさんあるのですが、なかなか列が進まないわ、せっかく並んでいた列のカウンターが突然閉じるわ、隣のカウンターが急に開くわ、といろんなことが起こります。気長にのんびり構えていないとダメかと思うと、機敏に新しく開いたカウンターに並ばないといけないという油断もスキもないという大変な状態。まぁ、適当にうまくやる、というタイ流の処世術を身につけないといけませんね。
Benjamin (=^o^=)
カトマンドゥへのTG便 |
バンコクから成田へ向かう便の場合、「知らない人から荷物を預かっていませんか?」という類の質問を空港職員から受けますが、日本人が麻薬の類の密輸をやるケースが目立っているのでしょうか。これはどうやら日本向けの便だけのようで、カトマンドゥへの便では、この質問は聞かれませんでした。
TG便の搭乗用のタラップは前部の1カ所。ビジネスクラスとエコノミーの2クラス(違うかも)で、私の席は最後部の左側でした。私の席のまわりには空席もぱらぱらと目立ちました。窓側の席が空いているのを見て、通路側の座席の人が私の前後に移ってきていました。でもその後、きっと別の席だったお坊さんが窓側の席に案内されて来て、勝手に移ってきた人が移動させられていました。さすがタイ国際航空だけあって、お坊さんは優先なのでした。タイでは、お坊さんにバスなどの公共の交通機関では、一番いい席に座っていただくのがルールになっています。
TGの機内食、右手前がステーキ |
お坊さんとおばさんの団体(失礼)の方が、空港のゲートから目立っていたいたのですが、その中のおばさんが後ろのお坊さんのところに一人歩いてきて、「(英語で)英語が話せますか?」と話をはじめました。おばさんは台湾からネパール巡礼に来たそうです。私も少しだけ会話に参加させていただきました。お坊さんは、ネパールのカトマンドゥの南にあるパタンという町のお寺の方だとのことでした。
山が見えはじめると、カトマンドゥまではもうすぐそこです。着陸まであと10分。山を越えると家がたくさん見えてきて、もうカトマンドゥ盆地です。山の斜面に沿って高度を下げていきます。滑り込むようにカトマンドゥのトリブヴァン国際空港に到着しました。天気もよく、さわやかな感じです。
Benjamin (=^o^=)
カトマンドゥに到着したTG機 |
バンコクでTG機に搭乗したときは搭乗用のタラップが1カ所だったのですが、降りるときは前後2カ所になっていて、最後部に座っていた私はすぐに降りられました。ラッキーです。入国カウンターまで足早に進み、「NO VISA」の列にささっと並び、先頭から3番目あたりで入国できました。
ネパール入国の列は、飛行機1機だけでいっぱいになるので、できるだけ素早く並んだ方がいいようです。前回は、入国審査の前に、両替所でネパールルピー(Rs.)に両替していたら、両替に時間がかかり、その間に入国の列が長くなっていて、大変でした。
1泊2日だけの滞在ですが、最短の15日間のVISAを発行してもらい、15ドルをお釣りなく支払えばOK。特に質問などもなく、カウンターを後にしました。1階の荷物受取にはすでに荷物が並んでいて、自分のバッグを探し、税関のカウンターへ。今回、愛機AcerNoteなどを持ってきているので、念のためパスポートに品名と台数をメモしてもらいました。ここで書いてもらわないと、出国時に問題になるかもしれません。税関のチェックが済んだらチョークでマークをつけてもらえばOKです。
空港の出口を出ると、わっ、とたくさんの客引きが「タクシー?」「ホテル?」と声をかけてきます。1995年3月にネパール旅行でお世話になったラマさんが来てくれることになっていたのですが、その姿が見あたりません。困ったなぁ、と思いつつも、仕方がないので「Manang」のパネルを持っている人に引っ張られて、とりあえずホテルまで行くことにしました。
Benjamin (=^o^=)
彼がラマさん、最高の部屋にて |
ホテルのカウンターで話をすると、どうやらすれ違いになったようでした。「すぐに戻ってくるよ」ということなので、ロビーでコーヒーをいただきながら待っていると飲み終わらないうちにラマさんがロビーに入ってきました。とても元気そうで、9ヶ月ぶりの再会を喜びました。
前回も泊まったことのあるホテル・マナング(Manang、本来「グ」は発音せず「マナン」と言うのが正しいのかも)は1995年10月から値上げになっていて、スタンダードの部屋のシングル利用で50ドルになっていました。今回はマナングでも最高の部屋の一つ(シングル利用で1泊80ドル、ツインで使うと90ドル)を割り引いてもらいました。
今回の部屋は5階の中央の部屋で、他の部屋の1.5倍ほどの広さがあり、バスタブもついており、明るくとても快適です。24時間ホットシャワー。
ラマさんと夕食の約束をしてから、カトマンドゥの町をあてもなく放浪していました。日本人旅行者の間で噂の「味のシルクロードレストラン」という日本食レストランの前を通り、ダルバール広場へ。はじめてカトマンドゥへ行ってから、まだ1年もたっていないのに、懐かしいところに戻ってきたような気がして、なぜかとてもほっとしました。
Benjamin (=^o^=)
夜のボダナート |
Benjamin (=^o^=)
ボダナートにお参りして、ホテルに戻りました。午後6時頃のカトマンドゥ盆地はもう真っ暗です。跳ねるように走るオートリクシャーでホテルまで戻りました。
まだ30分ほど時間があったので、近くの本屋までちょっと散歩。タメルでも大きな本屋「PILGRIMS BOOK HOUSE」で、2階建ての建物に奥まで本がたくさんあります。「ASIA'S
LARGEST BOOKSELLERS of Himalayan Titles New, Old & Rare」というだけあって、特にネパール、チベット関係の写真集が豊富です。そういえばブータン関係の洋書は日本で探している余裕がなかったので探してみました。
広い店内なのですが、やはりブータン関係の書籍はほとんどなく、フランソワーズ・ポマレ著(ブータンの専門家の一人です。著者は、今枝由郎氏(ブータンの専門家でフランス国籍の日本人なのだそう)の夫人でもあります)の『Bhutan』(初版1990年、改定版1994年)を買いました。これがまたすごく高く、1000Rs.以上。ブータン国内でも売っていましたので、日本でも入手は可能かもしれませんが、まだ見かけていません。原著はフランス語で書かれていて、この本はその英訳です。フランス語の原著も売っていました。比較的読みやすくまた詳しく書かれていて、今枝由郎氏などによる写真も多く入っていて、おすすめです。
店の奥には民芸品なども展示販売しています。
タメルには他にもいくつかヒマラヤ関係の写真集を中心とした書籍を扱う店が2つ、あるいはもっとあります。
Benjamin (=^o^=)
午後7時にホテルのロビーでラマさんと会い、ラマさんのオートバイでタメルのレストラン「グルカ・パレス」へ。イミグレーション・オフィスの並びのビルの2階にあります。最近できたということで、人気もあり、多くのネパール人で、すでににぎわっていました。通りの側にある舞台でネパールとインドの曲を生演奏していました。すてきな女性、男性のヴォーカリスト、軽快なパーカッションとギターの演奏がなかなかです。ラマさんが紹介してくれるレストランはいつも演奏がすてきなところです。日本人観光客は来ていないようでした。2階への階段はビルの奥の方にあり、ちょっと入りにくい感がするかも知れません。
グルカ・パレスを出ると、カトマンドゥの冷たい夜風が吹いていました。
Benjamin (=^o^=)