Bhutan旅行記'95 …前 | 続く…
8日目 12月16日(土)
【Bhutan】パロ空港へ向かう
とうとう、最終日の朝になりました。
パロから、ダッカを経由してバンコクまで向かうドゥルックエアーに乗って帰ることになりました。
土曜日のバンコク行きは朝8:30発です。そのため朝食を早くとり、チェックアウトを7時前までに済ませました。
丘の上のホテル・ドゥルックからの急な坂をバンで下りました。ホテルは空港のすぐ横の丘の上にあるので、10分ほどで到着するはずだったのですが、なぜか今朝は車の調子が悪く、空港の滑走路の横の道を走っているとエンジンが止まりそうになってきました。空港のターミナルは反対側にあるので、ずっと回り込んで行かないといけません。滑走路にはこれから乗るドゥルック機がすでに待機していました。もし、このまま車が止まってしまったら、空港まで歩いていかないといけないのかなぁ、と心配になってきました。
朝早くだったので調子が悪かったのかも知れません。ドライバーのチミー氏もちょっと慌てた感じでしたが、しばらくして、エンジンが暖まってきたのか、弱々しい感じながら走りはじめました。
空港には、7時半ごろ到着しました。すでに旅客もたくさんいてパロ空港がにぎわっていました。
Benjamin (=^o^=)
【Bhutan】さようなら、ブータン
パロ空港のターミナルの建物に入り、左側がチェックインカウンターになって列ができていました。ティンプーのドゥルック・エアーで購入した航空券とパスポートを出してチェックインを済ませました。一応指定席の番号は書いてありましたが、ほんとうに意味があるかは怪しいなぁと思いつつ。
カウンターの左側の壁を見ると、座席表が貼ってあり、2機のドゥルック機の座席配置は微妙に違っている様でした。
ターミナルの建物の右奥には、ブータン銀行のカウンターがあり、Nu.から米ドルへの再両替をやっていましたが、残ったわずかなNu.はガイドのタン氏とドライバーのチミー氏へのチップになりました。
別れの挨拶をしていると、なにやら車が故障してしまった人が助けを求めているという話しが来て、二人ともその救援に行くことになりました。ガイド、ドライバーともよくやってくれました。ほんの短い間でしたが、楽しい旅行ができました。
バンが空港を出て行くのを見送ってから、出国手続き、税関、セキュリティチェックを通って待合室へ進みました。待合室にはインド製の電気ヒーターが数台あるだけで、ちょっと寒い感じでした。
お手洗いに行きたくなったので、空港の係員にどこにあるのか尋ねると、空港の建物の外にあるとのこと。すぐに戻ってきてね、と言われてお手洗いに行きましたが、そういえばもう出国の手続きは済んでしまっているわけで、このまま戻ってこなかったらどうなっちゃうんだろうなどと考えてしまいました。
お手洗いそのものは、がらんとした広い建物で、あまりとりたてて書くべきことはない感じでした。
8:30発の予定でしたが、滑走路にあるドゥルック機は淡々と整備が行われているだけ。結局予定より1時間ほど遅れて搭乗開始となりました。タラップは前後2個所に付けられていて、すいている前方のタラップはビジネスクラス専用とのことでした。機内に入り、案の定指定席がほとんど無意味なことを確かめると、右側の窓側の席が空いているところを探して自分の席を確保しました。
搭乗はすぐに完了し、パロの空港の滑走路を南のチュゾム方向へ助走してドゥルック機は離陸しました。窓のすぐ下に西岡氏のボンデ・ファームが見えました。ぐんぐんと上昇を続けてはいるのですが、両側の山がすぐ近くまで迫ってきました。ジェットエンジンを唸らせて、少し右旋回をしながら上昇を続けて行きました。12月も半ばを過ぎていますが、周囲の山々はまだ緑があります。雪が降る直前のブータンで、空気が澄んでいて旅行の季節としては良かったと思いました。
周りの山よりも高いところまでくると、はるか彼方にヒマラヤの白い山々が見えてきました。この下はまだブータンなのでしょうか、それとももうインドに入っているのでしょうか。飛行機でブータンに来られるようになったことは本当にすごいことだと周りの風景を見てあらためて思いました。またいつかきっと、ブータンにやってくることでしょう。さようなら、ブータン。
Benjamin (=^o^=)
【Bhutan】ダッカまでの飛行
機体が水平飛行に移るとすぐに機内サービスが始まりました。朝食のパン類とオレンジジュースです。パンがとてもおいしくて、なかなかよかったです。
バングラデシュのダッカまでは、1時間ほどで到着しました。ヒマラヤの山の上を飛んでいたかと思っていたら、急にあたり一面洪水のような感じの湿地帯になってきました。ダッカの空港もその湿地帯の中にあるような感じでした。スムースに着陸し、半分ほどの人が降りていきました。
ダッカから乗り込む人が来るまで時間があるようなので、ビジネスクラスの席を通り抜け、操縦席の入口まで見学しに行きました。開いているドアの外の空気は、ブータンのそれとはまったく違って亜熱帯の香りがしました。操縦席の入り口のところには、この機体がドゥルック・エアーの所有物であることを示すプレートがありました。機内サービスのキッチンはこじんまりとしていました。ドゥルック機は、入口が前後2個所、キッチンは前方に1個所、お手洗いは後方に1個所です。ドゥルック機には、2種類の座席配置があると書きましたが、私が乗ったのは、カトマンドゥからの行きと、バンコクまでの帰りとも同じ機体だったようでした。
Benjamin (=^o^=)
【Bhutan】ダッカ・バンコク間の格安航空会社
ダッカからバングラデシュ人の家族が乗り込んできて、私の隣の空いた席にはおばさんが座ってきました。この飛行機のサービスはどうなのか、としきりに聞いてきます。どうも、ダッカからバンコクまでの区間をドゥルック・エアーが格安で航空券を売っているらしいのです。週に1便しかありませんし、天候に左右されるわけですからとても安いとのことでした。それだけに、安全性も不安に思っていたらしく、主翼の制御のための大きな音がしたら、何の音なのかと不安そうに尋ねてきました。大丈夫ですよ、と答えはしたものの、あまり分かっていただけなかったようで、最後まで不安そうでした。タイのパタヤまで家族旅行で観光に行くとのことでした。
ダッカからバンコクまでの区間では、機内食のサービスがありました。メニューは、チキンとジャガイモの煮物のライス添えと、ポテトサラダ。ジャガイモ尽くしといったメニューで、材料は安そうだなぁという感じでしたが、個人的にはとてもおいしかったです。辛い料理だったらいいなぁ、と思ったのですが、まったく辛みはありませんでした。件のおばさんはあまりお気に入りではなかったらしく、ちょっとだけ食べただけでした。デザートのチョコレートケーキはちょっといただけない感じでしたけどね。
Benjamin (=^o^=)
【Bhutan】バンコクのエアポートホテル
バンコクの空港に着陸し、バスでゲートまで行きました。気温30度、すっかり熱帯に来てしまいました。もう昼過ぎでしたが、成田行きのユナイテッド航空便は深夜11時過ぎなので、それまで半日のバンコク滞在となります。
あまり入国する意味はないと思いつつも、空港の道路を挟んで反対側にある「アマリ・エアポートホテル」の昼間だけ3時間使えるデイ・ユース「ミニ・ステイ」を使ってみることにしました。1泊泊まると4000バーツほどするのですが、昼だけなら700バーツほど、3000円程度で使えます。ちゃんと1室使えますし、その気になればホテルのプールも利用可能です。部屋にはこれといったものはありませんでしたが、冷房が程よく効いていて、快適でした。タオルをはじめとして、部屋の設備はちゃんと1泊するときと同じ物が使えます。ミネラルウォーターもおいてあります。700バーツもあれば、格安のホテルに1泊できる料金ではありますが、ちょっとした贅沢気分を味わえます。この「ミニ・ステイ」は午後6時までのチェックインに限定されていて、かつ空き部屋がある場合だけに限られています。以前7時過ぎに、ちょっとでいいからと交渉したのですが、ダメでした。その時には、シャワーを浴びたかったのですが、ともかくシャワーを浴びたいという場合は、空港の出国手続きした後のエリアにシャワーを浴びられる施設があるようです。でも、お手洗いの中の一部だったりするみたいでした。あんまり使う気がしない感じ。
昼の乗り継ぎ便を使う人には「ミニ・ステイ」はおすすめできます。
Benjamin (=^o^=)
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